1日目は日本書紀にも記された最古の街道「山の辺の道」の一部をハイキング、桜井市内宿泊。翌日は雨だったので寺社めぐり。その5は石舞台、談山神社からの続き。室生寺と長谷寺を参拝しまっす。
その4↓の続きです。
談山神社から45分(距離だいたい30㎞)室生寺にやってきました。平日なので、最寄りに駐車できてよかった。近辺に駐車所は結構数あったけれど紅葉の時期などは混みそうな感じです。繁忙期にはバス推奨(通常は1時間に1本ですが増便もありそう。近鉄室生口大野駅から奈良交通室生線)
室生川にかかる太鼓橋を渡った先に拝観受付。おとな1人600円、JAF会員割引あるよ(1人100円引き)
寺号標の「女人高野」の彫字に高野山は明治まで女人禁制だったのを思い出しました。「それでもお大師さんを拝みたいの!」という敬虔な女性の願いを叶える稀有なお寺さんのひとつだったのね。
室生局風景印にも採用されている金堂
平安前期の建築だそうです。歴史の深いお堂だねえ。
本堂(灌頂堂)
真言密教の儀式、灌頂を行うお堂です。頭頂に大日如来に智恵の水を灌ぐことで、強い仏縁ができるそうな。望めばどなたも金剛峯寺などで授戒できます。「灌頂 金剛峯寺 ブログ」で検索すると、結構な数の体験記等がアップされてて勉強になりました。皆さん、信心深くて偉いよー。
五重塔
こちらも金堂と同じ、平安初期の建築です。屋外建立の五輪塔として、法隆寺五重塔の次に古いものだそうです。平成12(2000)年に大規模修繕が行われました。
詳細不明なお堂…
クリンソウが咲いてました。
花の咲く姿が、仏閣の屋根に乗せられた「九輪(相輪)」に似ていることが名前の由来だそう。
奥之院に行くよー。
天然記念物 室生山暖地性シダ群落 案内。
当地のシダ群落が天然記念物に指定されるにあたり、現地調査にあたったのが岩村出身の植物学者・三好学。昨年(令和5(2023)年)の朝ドラ「らんまん」で細田晃助のモデルになった人です。牧野富太郎に「ちょっとコミュ障」とか言われちゃったりしてますが、まあ学者だし。植物学への情熱は富太郎のそれと同じだったことでしょう。にしても「もちもちした」って表現…(苦笑)
キヨスミヒメワラビかな?
オオバノハチジョウシダかな?
結構な石段を登る…
おぉ…すげえ懸造!!
五重塔から10分くらいで奥之院に到着。御朱印受付のおじちゃんがめっちゃ親切でした。ありがたい。ちなみに外見、俳優の田中要次さんに激似だった。奥之院限定御朱印…あるよ。
常燈堂(位牌堂)
御影堂
位牌堂の張り出しから御影堂のほうを眺めると…エライところに石塔が建ってる!
張り出しからの眺め。樹木と森ビュー…
でも、風が心地よかった(´▽`*)
しばし堪能して下ります。

門前の中村屋旅館さんでお昼ご飯。

にゅうめん。出汁が飲み干せる穏やかなお味。しみじみ美味しかったです。
接客くださったおじちゃんも親切でした(´▽`*)
室生寺から30分(距離は20㎞)長谷寺にやってきました。平日、しかも遅い時間なので、最寄りに駐車できてよかった。こちらも周辺に駐車場は結構あります。が、時期によっては(以下略)公共交通利用の場合、近鉄長谷寺駅から徒歩約1.5㎞。
拝観料おとな1人500円、JAF会員割引あるよ(1人50円引き)
吉備津神社や竹生島の宝厳寺を思い出す回廊。素敵ー!
色とりどり、種類も様々な紫陽花がびっしり。あじさい階段
これはすごい!社務の皆さんの努力の賜物だわ…!頭が下がります。
境内を繋ぐ階段なので、ちゃんと通り抜けできます。
開山堂
長谷寺を開き、西国三十三ヵ所霊場巡礼をはじめた徳道上人がお祀りされています。養老2(718)年、病で仮死状態となった徳道は冥界で閻魔大王に出会います。閻魔から宣託を受けた徳道が、辛苦に咽ぶ衆生の救済として始めたのが三十三ヵ所霊場巡礼だそうな。その後しばらく廃れるものの270年後に再興したのが花山院。藤原忯子を亡くし、失意のもと騙されるように出家した花山天皇ですが、出家後は仏門に勤しんだのね(しかし出家後も華やかすぎる色話がついてまわる法皇だった模様)
本堂
本堂の張り出し舞台からの眺め。あら素敵ー(´▽`*)
地図で見ると南を向いているようなので、正面の稜線は岳山(鎌倉岳)、狛峠かしら。岳山(鎌倉岳)、検索すると城山とも出てくるので、乱世、山城があったのかも。
本堂(大悲閣)
舞台から振り返って撮影
愛染堂
ちっちゃいお地蔵さんがみっしりと。ちと怖い。
能満院(日限地蔵堂)
日限地蔵ってのは日を限って祈ると願いが叶う、というお地蔵さまです。例えば「七夕(7月7日)までに彼氏が欲しい」とか「8月10日の試験に合格しますように」とか。確かに、漫然と祈るよりも叶いそうな気がします。締切を設定することで意識もより働くだろうしね。
本堂の舞台からちょろっと見えてた五重塔
…の対面に三重塔跡
蓮華谷の墓所を進み…
拝観受付でいただいたパンフレットを見ると、この辺りに豊臣秀長の供養塔があるはずだけど…。
秀長といえば、再来年(令和8(2026)年)のNHK大河は豊臣秀吉、秀長だね。
陀羅尼堂、興教大師祖師堂ふたつのお堂を併せ菩提院(奥の院)としています。
本坊
唐破風がカッコいい(´▽`*)
本坊から本堂を眺めたところ。
ぼちぼち閉山時間です。本日のスケジュールも完了、帰路につくとしましょう。
さてお次は旅の総括、みんな大好きお金の話でーす。
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