みのかも文化の森へ行こう!(2021年3月)

木曽川沿いで見た化石林について、もう少し詳細を知りたくなりました。地元の疑問は、地元の博物館、資料館へ。
と、いうことで、美濃加茂市民じゃないけど、みのかも文化の森・市民ミュージアムに行ってきました。

minokamo_city_museum-2021march-053.JPG
(帰りぎわに撮影)
観覧無料。駐車場も完備。ありがたいねー。

minokamo_city_museum-2021march-01.JPG
美濃加茂の地層の生い立ち
早速知りたかったテーマです。

minokamo_city_museum-2021march-04.JPG
中村累層、という単独ものではなく、瑞浪層群の中村累層なのね。
一番上から、含巨礫凝灰岩、泥岩、砂岩、泥岩、亜炭、砂岩、礫岩、凝灰角礫岩で、中村累層は、2つ目の泥岩から6つ目の礫岩までのようです。中村累層の上(新しい地層)が平牧累層、下(古い地層)が蜂屋累層。平牧累層はアジア最古の馬・ヒラマキウマの化石が出土した地層ですね(なぜかこれだけ覚えてた(笑))

minokamo_city_museum-2021march-06.JPG
化石林公園(美濃加茂市御門町)で発見された珪化木
来館者が交代で撫でまわすので、いい感じにテカってます。よーく見ると年輪が目視できます。

minokamo_city_museum-2021march-029.JPG
川辺町鹿塩で発見された珪化木
状態によっては、こんなに鮮明に年輪が残るものなのね!
ちなみに、鹿塩は、鬼飛山とか、八坂山、大谷山の向こうあたり。三山を縦走したときに、分岐で「鹿塩・長昌寺方面」の標識を見ました(ということは、山ノボラー的には徒歩圏内。行ってみますかねー)

minokamo_city_museum-2021march-08.JPG
カニサイ
今になって気付いたけれど、漢字で書くと可児犀?
化石林公園で見つかった珪化木の中には、亜熱帯を好む青桐の類も混じっていたというので、サイの生息も含め、今よりずっと温暖な気候だったのですね。

minokamo_city_museum-2021march-08a.jpg
展示物の説明にはQRコードが付帯されており、それをスマホで読み込むと詳しい説明が出てくるハイテク仕様。
私が子供の頃には、考えられなかった技術だわ…。

minokamo_city_museum-2021march-010.JPG
為岡(美濃加茂市下米田町為岡)遺跡出土品の展示。
古墳時代っぽい感じの壷やら高杯ですなー。この辺からは、縄文~中世ころまでの遺跡が発掘されたそうです。
下米田町為岡は飛騨川右岸、米田白山のあるあたりですね。

minokamo_city_museum-2021march-09.JPG
河流れるところに文明あり。触れる石包丁。
ペーパーナイフをなまくらにしたくらいの鋭利さです。削ぐように稲穂を刈り取ります。
感覚として、リンゴの皮むきとか、大根のかつら剥きのような動き。

minokamo_city_museum-2021march-011.JPG
矢田廃寺出土品
天平時代の寺院に使われた瓦です。小牧山の資料館で見た大山廃寺出土品によく似てるー。
この時代、瓦は威厳を示すもので寺院や権力者の館にしか使われませんでした。制作方法も個々の手びねりで大層手間がかかっていたそうです。

minokamo_city_museum-2021march-014.JPG
加茂郡の古代寺院と神社分布図
御嵩の願興寺はこの頃すでにあったのね。歴史のあるお寺さんですな。
それだけ古いのだから、大々的な解体修理も必要よねー。

minokamo_city_museum-2021march-015.JPG
堂洞城址の展示
こちらの堂洞城址、周囲をガッツリ営利開発されちゃっているので、遺構は袖曲輪と本丸跡、少し離れたところに八畳岩が残っている程度です。
私有地を地権者さんの好意で見学させてもらっている状態なので詳細な調査は、今後も入れないと思われます。…以前に比べれば見学しやすくなりつつありますが…。

minokamo_city_museum-2021march-019.JPG
古文書つみきパズル
明智光秀が本能寺後に土橋重治へ送った書状の文字を使って作られたパズルです。
表紙のみ(pdf)
↑こちらのパンフレット表紙に使われている古文書がその書状と包紙上書です。私は無学なので、上書の「雜賀五郷 土橋平尉殿」と「惟任日向守」「光秀」しか読めん…。

minokamo_city_museum-2021march-022.JPG
時代が進み、幕末維新の展示
「和宮様御参向御用御役人附」お付きの公家、役人の一覧に、岩倉具視の名前があります。
岩倉具視は幕末維新の関連資料、どこにでもでてくるな。
岩倉具視の他には、中山忠能、今出川実順、橋本実麗、萩原員光、千種有文など。

minokamo_city_museum-2021march-020.JPG
天狗党ってのは、展示の解説にもあるように、主に水戸藩(茨城)で結成された急進的な尊王攘夷派です。
攘夷志士の皆が皆、血気盛んな荒ぶる輩ではなかったと思うのですが、帯刀した一個連隊がやって来ると聞けば、殺生とは無縁の普通の人はビビるわな…。

minokamo_city_museum-2021march-021.JPG
天狗党の頭、武田耕雲斎ゆかりの兜の写真、の写真(笑)
耕雲斎は、今年(2021年)の「青天を衝け」で津田寛治さんが演じられますね。
中山道、美濃路を順調に抜けた天狗党ですが、その後井伊直弼のお膝元、彦根が強力なストッパーになったため、北陸道に進路を取り、越前から京を目指します。ところが、敦賀で加賀藩により捕縛、幕府に引き渡しの後、処刑されます。その様子を目にし、不憫に思った心優しい敦賀の人々が造営したのが松原神社です。

minokamo_city_museum-2021march-017.JPG
運河あるところに筏流しあり。
木材を平たく束ねたものを連結、舵をつけて小舟にし、川を下った先でばらして資材として活用されました。
木曽川の筏流しは中乗りさんが有名ですね(日本酒の銘柄にもなってる)。木曽の御嶽ナンチャラホイ!

minokamo_city_museum-2021march-030.JPG
ミュージアム対面には加茂神社
立派な神社!
縣主神社、坂祝神社と共に三加茂神社(三賀茂神社)と称されるそうです。

minokamo_city_museum-2021march-031.JPG
本殿
賀茂武角之身命、玉依日子、玉依姫命の3柱がお祀りされています。

minokamo_city_museum-2021march-032.JPG
御霊神社、天神社

minokamo_city_museum-2021march-043.JPG
まゆの家
養蚕農家を復元したお家です。こちらの屋根、昔は茅葺きだったのでしょう。

minokamo_city_museum-2021march-035.JPG
お勝手
建て替える前の母の実家(兼業農家)の台所がこんな感じでした。流石におくどさんじゃなく、プロパンガスだったけれど…(昭和50年代です) 台所は土間で、お風呂と便所は外に別棟ってつくり。

minokamo_city_museum-2021march-037.JPG
機織りの展示

minokamo_city_museum-2021march-039.JPG
広いお茶の間
テレビの上に掛かっている埃よけの布に滲み出る昭和感。
あの頃(昭和)は、家財には片っ端から布切れが被せてありました。謎の手芸ブーム。

minokamo_city_museum-2021march-040.JPG
土雛
よくある、三人官女と五人囃子じゃなくて、戌とか福助がいるのが楽しくていいねー。
そういえば、今年は福よせ雛を見に行けなかった…。

minokamo_city_museum-2021march-042.JPG
屋根裏はお蚕部屋

minokamo_city_museum-2021march-041.JPG
ロフトみたいな可動式梯子で登り下り。合理的ねー。

minokamo_city_museum-2021march-044.JPG
昔の人力ポンプ車
今でも長閑な地域では消防団が大活躍。

minokamo_city_museum-2021march-046.JPG
森があるよ!
入っちゃうよねー。

minokamo_city_museum-2021march-047.JPG
何の新芽だろう…。つるっとしています。

minokamo_city_museum-2021march-048.JPG
最奥部まで行ってみました。道路の向こうは住宅街っぽい。

minokamo_city_museum-2021march-049.JPG
シイの類の新芽かなあ。こちらは、葉の縁に小さく鋸歯がついてるー。

minokamo_city_museum-2021march-051.JPG
「かぶとむしの棲みか」
カブトムシ、増えたかしらね。

minokamo_city_museum-2021march-052.JPG
カイガラタケ…かな?

みのかも文化の森はこんな感じ。これで拝観無料とか、美濃加茂最高だわ!今回は、新年度過渡期だったので企画展はありませんが、常設展示でこれだけ充実しているのだから、企画展はさぞ面白いことでしょう。思ったほど遠くないので、また再訪しようと思います。
また、ショップで「夕雲の城」「猿啄城の春」を購入できたのも思いがけない福音です。一応漫画ですが、内容は歴史資料です。今まで訪れた様々な場所、点と点が線でつながりました(というほど、攻めきれてないけど)
さて次はどこに行こうかな。


この記事へのコメント