久々利城跡に登ってきました(2020年2月)

土岐頼康の弟・康貞(悪五郎)が築城した、久々利城跡と城跡対面の可児郷土歴史館に行ってきました。

久々利城跡


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看板提供は名古屋のガス器具メーカー・パロマ
車は道路向かいの可児郷土歴史館に駐車しました。いざ登城。

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久々利城は、土岐康貞(悪五郎)が築城ののち、康貞の末裔・久々利頼興が本拠としました。頼興は斎藤正義(斎藤道三の養子)に仕えていましたが、天文17(1548)年2月、正義を招いた宴席で謀殺しました。大事件のはずが罪を見逃され、頼興は東美濃での影響力を大きくしていきました。

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まむし注意
…道三に気をつけろ(違)
(いやある意味、そうかも…)
そういえば、子供のころに「草履で藪に入るとマムシに咬まれる」と祖母から聞いた記憶があります。マムシには赤外線が見えるとか(祖母曰く「人に見えてないものが見える」おそがいがねー(方言))

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お城スタンプ&登城ノートは、登城口をのぼったところにありました。

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井戸跡っぽいけれど、案内が出ていないので現在調査中なのかも。

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二の丸(左上)、三の丸(右上)、本丸(下)

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本丸からの眺め
二の丸、三の丸がよーく分かります。

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二重堀切
堀切ってのは、防御用に人工的に掘った溝(堀)のこと。

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見張り台からの眺め

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見張り台に設置されていた看板には「三河から美濃へと続く、五斗蒔(ごとまき)街道の監視拠点として城が築かれた」と記されていました。
五斗蒔は久々利城跡のある可児のお隣・土岐市泉町に位置し、志野、織部の陶土用粘土が産出されます。五斗蒔(参考として久尻の猿田彦神社)から久々利城までは7㎞くらいの距離です。

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可児観光交流館にあった縄張図スタンプ

可児郷土歴史館


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麓におりてきました。昭和感満載の郷土歴史館へ。

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特別展「明智光秀と可児」が開催されていました。

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屋外展示(というか、ほぼ放置)の化石林(上)と、馬つなぎ石(下)
化石林というのは、森林樹木が立ったまま埋没し化石化したものです。1,800~1,900万年前(中新世前期)のものが、可児と美濃加茂の市境・木曽川河床から発見されました。可児市平牧で発見されたヒラマキウマの化石も似たような時代(1,700~1,800万年前)です。
馬つなぎ石というのは、言葉通り、牛馬を繋いでおく石です。多治見街道と犬山街道の交差点で鍛冶屋と茶店を営んでいた、四ツ辻屋で使われていたものだそうです。

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建物内部へ。
受付対面に展示してあった珪化木(化石林)

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柿田遺跡から出土した、箸、下駄、木製品、人形形代(左下)
月岡芳年・作「山城小栗栖月」(右上の浮世絵)…小栗栖(明智藪)で光秀が落ち武者狩りに遭うところを、農兵目線で描いたものです。
絵本太閤記(右下)...「太閤」の文字通り秀吉の伝記読み物です。信長の前で光秀が森蘭丸に叩かれる場面。いくら縦社会だからって、30も年の若い小姓に頭叩かれるとか、そりゃ嫌な気分にもなりますわな(一般的な資料では信長が1534年、光秀が1528年、蘭丸が1565年の生まれ)

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久々利城跡から出土した、すり鉢の破片(上)、古銭と鉄砲玉(下)
古銭には、うっすらと寛永通宝の文字が見えるのだけれど、寛永通宝が流通したのは寛永年間から幕末にかけて。そのころには、すでに久々利城は廃城されてます。私の見当違いだな。

追記:時が進み、江戸初めに近村良重が久々利に入封します。久々利城の根古屋跡(現在の可児郷土歴史館付近)に陣屋を構え、旗本として明治までこの地を治めました。良重自身は1630(寛永7)年に没しますが、子孫が代々家督を継いだので、展示されていた寛永通宝は子や孫、もしくはそれ以降の代に使われていたものだと思われます。

このほか撮影不可として、大津の西教寺所蔵の光秀寄進状(今堅田の戦いで戦死した家臣を弔うために、米を寄進した旨を記した書状)、京都市所蔵の本能寺跡出土瓦、美濃加茂市民ミュージアム所蔵の天正10年付け土橋重治宛書状など、貴重な品々が展示されていました。

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陶器の産地なので焼き物も。
武将たちが茶の湯を嗜んだ安土桃山時代、そのころに作られた焼き物を美濃桃山陶というらしいです。
ところで、私自身、東濃に来て9年も経つのですが、未だに「織部は緑色」程度の知識なので、焼き物を見てもさっぱり分かんない(今調べたら、緑以外の織部もあるっぽい。無知は罪だな…)

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特別展のリーフレット、展示目録と入館券、絵はがき。
2館共通券(可児郷土歴史館・戦国山城ミュージアム・荒川豊蔵資料館 のうち2館選んで入館できる)を購入したので、絵はがきを頂戴しました。森蘭丸の甲冑柄。戦国山城ミュージアムでも販売してるっぽいです。



久々利城跡と可児歴史郷土館はこんな感じ。城や寺社などは密閉・密集空間ではないけれど、新型コロナウイルス感染対策で、暫くはストックをぼちぼちアップとリライト、記事にする資料のまとめに専念しようと思います。おかしな疫病が早く収束しますように。

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