正眼緑蔭講座に行ってきました。

猛暑対策で今年から春の開催となった美濃加茂市の古刹・正眼寺で行われた正眼緑蔭講座に行ってきました。全行程は例年どおり1泊2日ですが、日曜日のみ参加しました。
リーフレットのスケジュールでは、
5月19日(日)
08:00 当日受付開始
08:30 提唱 山川宗玄老師
   『無門関』 第 41 則 達磨安心
10:00 坐禅
10:40 音楽演奏(フルートとギター)
11:30 齋座(昼食) 、休憩
13:00  講演 黒田英邦 先生「コクヨの歴史とイノベーション」
   講演 木下洋二郎 先生「動くチェア「ing」開発秘話」
対談 「コクヨの ものづくりと人づくり」
15:00 閉講式

となっていましたが、急な時期変更もあってか、スケジュールおしまくりんぐ。
それでは、順を追ってbegin the report!

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8時から受付で、7時50分に到着。清々しく晴れて気持ちのよい日になりました。
本堂前のテントで受付。一日コースは参加費5,000円。リーフレット、昨年の講座書き起こし本、提唱のテキスト、お経のテキストなど一式をいただき、本堂へ。昨年は、本堂と短大を行き来しましたが、今年は正眼寺本堂のみで行われます。

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本堂に西側にステージがこさえてありました。

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いちにち、床に座って過ごすので座布団完備。足や膝に不安がある方のために椅子が用意もありました。

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脱水対策に冷たい麦茶のサービスもありました。ありがたいです。

8時半ごろ、山川老師が本堂へ。お坊さんと講座参加者は合掌でお出迎え。
「去年は暑過ぎたので、今年から春に開講することにしました」という挨拶の後、さっそく提唱。
提唱は「無門関」を元にして語られます。今年は第41則 達磨安心でした。昨年は第40則 擢倒浄瓶 だったので、来年は第42則 女子出定かも。
さて、達磨安心。ざっくりと言うとこのようなお話です(でもこれは私の間違った解釈が入っているので、興味がある方は無関門を読んでください。もしくはぐぐってね)



ちなみに、wikipediaによると、慧可は最初から肘がなかったという記述もあったり。まあ、偉いお坊さんに変わりはないけれど。
今年も昨年同様に、テキストを貰っていたので、メモしまくりで聞いてきたのですが、後日の掃除で、よその雑紙と一緒に資源ごみに出してしまうという暴挙に…(爆)

提唱は10時40分ごろまで。坐禅を行う時間がなくなり(笑)、その場で急遽10分くらい座りました。プチ坐禅ですね。
プチ坐禅が終わったところで、隣に座っていた方から「英語は話せますか?」と話しかけられました。ここで、うっかり「少し」と答えてしまったがために、この後、自意識というおかしな緊張感と共に過ごす羽目に。英語と日本語のちゃんぽんで会話するのは楽しかったけど…。
隣にいた方は、アメリカ出身で休暇で2週間、日本に滞在しているそうで、N.Y.で仏教の勉強をしていること、正眼寺に知人がいること(外国人雲水がいらっしゃいます)などを話してくださりました。
それにしても、こんな田舎(でしかも、ニッチな内容)にまでインバウンドの影響があるなんて…と驚きが隠せませんでした。

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11時から11時40分まで音楽鑑賞。
フルートとギターのデュエットでした。
フルートはアニタ・ヴィサーさん、ギターはモニカ・モーゼさんでした。
ご両人とも、日本語が不自由でイントロデュースは英語のみ。外国人雲水さんが通訳をするのかと思ったのですが、ありませんでしたー。
演奏曲は(聞き取れた限りで)、タイスの瞑想曲、バッハの協奏曲(バロック時代のコンツェルトと言ってた)、ショパンのノクターン、アイルランド民謡、ブラジル民謡など。

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音楽鑑賞の後、11時50分からお昼ご飯。
昨年はお弁当でしたが、今年はお膳でした。本堂と庫裏を繋ぐ廊下部分(中央部は板の間ですが、左右の端は畳敷きなので足が痛くなりません)に机を並べていただきます。
食べる前には、参加者みんなで五観文の唱和と生飯(さば)の取り分けを行いました。ちなみに、通常、禅寺では、五観文だけでなく、般若心経などのお経も唱えるそうです。

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食事の内容は、お赤飯、お吸い物、野菜とがんもどき煮、胡麻豆腐、野菜のてんぷら、沢庵(器こそげ用)でした。
器を両手で扱うこと、必要以上に音を立てないことなど、これまたお約束を今回もしっかり言われました。食事途中には再進の巡回があったり、食後にはお茶と沢庵で器を洗ったり。ああ、禅寺だ。と思いました(笑)
うちでは、祖父母が食べ終わったご飯茶わんにお茶を入れ、濯いだ後に飲む、という行為を普通にやってきていたので、それを何とも思わないのですが、人によってはそうでもないんだなと思う今日この頃。

12時半頃に食事終了、13時まで休憩
折角ですから、お寺を探検してみましょう。
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苔がキレイな中庭

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ぴっかぴかな玄関

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本堂前の庭に、物販テントが出ていました。山川老師の著書のほか、Tシャツ、トートバッグなどを販売していました。

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「正」の文字が入った鬼瓦(覆輪型)

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山門(初めてみました(爆))
青もみじが清々しくて素敵。

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瓦には「正眼寺」の文字が入っていました。

そろそろ午後の講座がはじまります。本堂に戻ってきました。
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13時からの講演は13時25分からの開始でした。
その前に、プチ坐禅が10分ありました(午前中と同じように、その場で座るスタイル)
講演はコクヨの社長とデザイナーのお二方よるものでした。
右に写っている椅子は、デザイナーの方が製作に携わったフリーアクションチェア「ing」(値段を見てビビりました…)

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13時25分ごろ、講演スタート。まずは、コクヨの社長・黒田 英邦さん
お話くださった内容は…
 1)2012年から正眼寺で有志を集めて研修を行っていること。
 2)「国誉」で「コクヨ」それより前は「黒田表紙店」。社名の由来は、富山から大阪に丁稚に出ていた創業者が、「お国(地元)に錦を」と大志を抱いてつけたもの。
 3)今後、文房具がなくなると嘯かれることがあるが「人類の創造性に限界はない」(なくならない)…そのためにイノベーションを続ける。
など。
実は途中で寝てしまって(!!)もしかしたら、寝ちゃってた30分間くらいにすごーく大事なことを言っていたかも…。

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続いて、コクヨのフリーアクションチェア「ing」を開発したデザイナー・木下洋二郎 さん。お話の内容は…
 1)日本人の平日総座位時間は420分。これは世界一座っている時間が長い(2位がサウジ)
 2)座りすぎの弊害は、まず健康、それから知的創造性の低下(運動不足、だめ、絶対。歩いて脳の活性化)
 3)人は楽しいと身体を動かす
 4)これら(運動不足の解消と、身体を動かす楽しさ)を兼ね備えたファニチャーとして開発、製作したものが「ing」
など。
お話がちと難しくて、メモを見てもちんぷんかんぷん…(自分で書いておきながら!)

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第3部は、社長とデザイナーで対談。進行役の人も交えて、一問一答スタイルでした。例えば、
 Q)社内でイノベーションを起こすには?
 A)失敗を恐れない。過去には失敗を集めた「ボクらのボツ企画展」を開催したことも。とはいえ、結局は人次第なので、どこまで信頼するかも大事(黒田社長の弁)
 Q)最近のイノベーションは?
 A)原宿でカフェと文具を融合させたショップ(THINK OF THINGS)を始めた。
など。
THINK OF THINGSは、おもしろそうですね。行ってみたい。

講演終了が15時半、それから閉講式。山川老師のご挨拶です。
老師曰く「工夫はイコール修行。でもそれは簡単なことではない。なぜなら、それは現状を超える行為だから」だそうです。
お話の後、参加者全員で、般若心経、白隠禅師坐禅和讃を読経。すべてのスケジュール終了は16時でした。
当初、今年は参加を見送ろうかな…と思っていたのですが行ってよかった。貴重な経験ができました。ありがたいことです。

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