[旅]可睡斎 月心会(1泊2日)と油山寺、資生堂企業史料館&アートハウス(2018年6月) その2(1日目中編)

昨年10月の日帰り月心会に続き、可睡斎の月心会(今回は宿泊)に行ってきました。

さて、ここからは日帰り組の方と別行動。諸堂拝観、いわゆるガイドツアーです。
順路は、東司、瑞龍閣、高祖堂(かな?道元禅師の像の前で説明を聞きました。写真は撮れませんでした)、本堂、坐禅堂でした。
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東司(トイレ)
昭和12年に建てられた時点で既に水洗完備だったそうです。ちなみに昭和12(1937)年、国内外の出来事としては、神風号のロンドン到着近衛文麿内閣成立、盧溝橋事件などがありました。
真ん中の像は、高村晴雲によって彫られた烏枢沙摩明王です。火を操る神様で、インド神話でいうところのアグニです。アグニ言うても執事ではありません(爆)

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明王像の上部はドーム状になっており、それによって負圧が生じ、換気扇の機能をはたしているそうです。素晴らしい匠の技ですね!

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ちなみに、トイレにはすべて烏枢沙摩明王のお札(こちら↑)がお祀りしてありました。明王さまの後ろがぼーぼー燃えているのは、この炎でもって、不浄を焼き尽くすためだそうです。高温消毒ですね(違)
オリエンテーションでは、トイレ使用前後に明王様にお参りするように言われました。

東司から場所を移動し瑞龍閣へ
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托鉢グッズ、ナイス収納

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瑞龍閣の襖絵はすべて、山口華揚画伯の兄、山口玲煕(れいき)画伯によって描かれたものだそうです。
襖もですが、上の欄間も素敵

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襖の隅にひっそりと署名。

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天井画も絢爛豪華です。素敵電燈の奥に写っているのは、風鈴まつりの一環の紙風鈴だそうです。

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40年の永きにわたり描いたそうですが、下書きのみ、未完のままの部分もあったり…。
(玲煕本人は昭和54年にお亡くなりになったそうです)

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床の間の赤富士も、左右の書院も素敵

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窓枠も素敵

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座敷の畳の縁はこんな感じ

一通り、上下左右あちこち見て、そのたびに絢爛豪華さにうっとり。さらに移動します。
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中庭に、風鈴まつりの飾り付けがしてありました。テーマは赤富士だそうです。
この写真は微妙な感じですが、実物はとても美しかったです。

道元禅師像にお参り、説明を聞いたのち、本堂へ移動。
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手前に下げられている板は、雲版(うんぱん)
形と名前のとおり、雲を模した鳴り物です。
奥に下げられているお魚は、魚鼓(ぎょこ。梆(ほう)と呼ばれることもあります)
こちらも、形と名前のとおり、お魚を模した鳴り物です。なぜ、魚を模しているかというと、魚は寝る時も眼を閉じないため(水中は乾燥しないので魚には瞼がありません)、その姿に倣い励むように、との意味が込められているそうです。ちなみに、ブダイとかは寝る時に口から粘液を出して身体の周りに膜を作ります。

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家康ゆかりのお寺さんなので、釘隠しに三つ葉葵が使われていました。

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徳川家康のお位牌
戒名がめっちゃ長い。戒名は「安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」だそうです。
ところで、徳川家というと本願寺(真宗)というイメージ(増上寺とか)があったのですが、本願寺だけでなく、各宗派を庇護したため、このようなことになっているのでしょう。今回、ブログの記事を書いていて、徳川家は天台宗も菩提寺だったという記述があり、そういえば、天海は天台宗の僧侶だったなと思い出しました。

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煌びやかな天蓋

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永平道元禅師行状之図
宋に渡って勉強するお、とか、お月見嬉しいお、とか描いてあります(雑すぎる意訳)

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坐布と印金(お鈴に棒がついたやつ)…かな

本堂の次は、坐禅堂
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修行中のお坊さんたちは、ここで座禅だけでなく、食事、睡眠も行っているそうです。食事は畳の前の板張り(浄縁)で頂くそうで、ここには、手足、お尻などは絶対に乗せないようにと注意されました。坐禅をするときは、坐布の下の敷布を板張りぎりぎりまで持ってきて、敷布ごといざります。

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畳の奥の押入れは、開けるとこんな感じ。柏布団が突っ込んでありました。
上の部分には、応量器(臨済宗でいうと持鉢。曹洞宗は黒い漆器で、臨済宗は朱塗りの漆器が多く使われます)などが入っているそうです。応量器は入れ子になるので便利ですよね。

諸堂拝観が終わると、夕飯(17:00すぎ)でした。続きはこちらから☆

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